もう2ヶ月前ですが、メモリアルデーの3連休を使い、5/25()夕方から5/28()まで、一眼レフを片手に、初めての一人旅IN北カリフォルニアをやってきました。

行ってきたのは、米国で2番目に世界遺産に登録された、原始の森が残るレッドウッド国立州立公園です。

カリフォルニアの国立公園で一番有名なのはヨセミテですが、レッドウッド国立公園はヨセミテも早く世界遺産になった、樹齢1000-2000年のセコイア(ヒノキの仲間)の巨木が残る、霧と雨のたちこめる原生林です。

日本でいうところの屋久島みたいなものだと思ってもらえるとわかりやすいかも。

サクラメントからは片道約600km、途中物凄い山道もあったので、車で7-8時間くらいかかりました。

見所を数箇所回ったので、簡単に紹介していきたいと思います。




【レディ・バード・ジョンソン・パーク】

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有名な場所ですが観光客もそんなに多いわけではなく、神秘的なところでした。

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撮影的には、霧が出ると同じような写真しかとれないし、水滴がたれてきてレンズやカメラが濡れるし、光量が少ないからブレるしで、凄く大変でした。

今回は見れませんでしたが、世界で一番背の高い木(たぶん115m)があるのはここの近くです。

高さが50m超えの木なんてゴロゴロあるし、幹の太さも超大きいのですが、大きさがわかりにくいので、人を入れるとなんとなく凄いところだというのがわかるでしょうか?

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水滴が凄いんですが、足元に目を向けると花も咲いています。

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小さな物に接写が出来るマクロで遊んでみたりしました。

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ここは一周1時間もかからないような円形のトレイルなので、水滴をのぞけば比較的まわりやすいと思います。

駐車場で、鮮やかな青い鳥に遭遇。ステラーカケスです。

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自分は写真撮影メインで行ったので、朝
10時から15時までいましたが、午前中の方が霧が濃く、午後になって少し落ち着いた感じでしたね。

その日の天候と行く時間によって、霧の出方は違うと思いますよ。




【スタウトグローヴ】

レッドウッド国立公園近くでは最大の町、クレセントシティ近くにある、もうひとつの巨木の森をお手軽に歩けるトレイルがスタウトグローヴです。

スターウォーズEP6ジェダイの帰還の惑星エンドア(あのデススター破壊作戦で出てきた、熊のちっこい宇宙人が出てくるところ)の舞台でもあります。

この日は幸運なことに晴れでした。

とりあえず、行きの車道からして凄かった。

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これは、ホーランドヒルロードという、ハイキングコースではなく車道です。

未舗装路で、車1台ギリギリ通れる感じです。

晴れてたおかげで、スタウトグローブでは巨木の写真が沢山撮れました。

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このセコイアは、現在地球上にいる最大の生き物なんだそうです。

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この巨木の中では、借り暮らしのアリエッティ状態ですね。

因みに、これでまだ木全体の半分くらい。森の中だから木から離れると隠れて見れなくなるし、30-40mくらい離れても、上から下まで全部きれいに写すのはちょっと無理じゃないかなあ。

このレッドウッドの巨木、昔はカリフォルニア中で見られた原生林なんだそうですが、ヨーロッパからの移民がなだれ込み、丈夫な木材として大量伐採したため、現在はかつての4%程度しか残っていないんだとか。

雷や山火事にも強く、1000年・2000年という長い時間をかけて、天に向かってゆっくりと伸び続けている木ですが、現存する最大の生物の天敵は、たかだか4000年程度の歴史しか持たない人間だった、というわけです。

公園内は巨木ばっかりなので、だんだん感覚がおかしくなってきますし、人によっては飽きてしまうかもしれません。

ただ、ついつい巨木にばかり目が行ってしまいますが、薄暗い森の中には、木漏れ日で育つたくましい植物も沢山ありました。

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足元には小さな花を咲かせているものもあって、こういうところに気がつける人には向いてるかもしれません。

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次回は、後篇、レッドウッド国立州立公園の海側の見どころと、US-1沿いの風景をお届けします。